「豪ドル/円が114円台まで上がったけど、100円台に戻ることはある?」
「今から買ったら高値づかみになりそうで怖い…」
「豪ドル/円で利益を狙いたいから、今後の見通しを詳しく教えて!」
これらの悩みが解決できます。
結論からお伝えすると、豪ドル/円は100円台まで落ちることはあっても、110円のキリ番に弾かれて下がりにくい状況が続いています。

豪ドル/円は、110円のキリ番を割っても108〜109円にも強いサポートラインがあります。
大きなトレンドを追うよりも、108〜112円の値幅で細かく利益を積み上げる方が現実的ですよ!
この記事では、半年〜10年後までの豪ドル/円の見通しについて、影響する因子を具体的に提示しながら解説します。
豪ドル/円を、松井証券のリピート型自動売買を使って2か月間運用した結果も公開していますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
- 100円台を待つより、110円まで下がったら押し目買いが現実的
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【結論】豪ドル/円は100円台になるが110円に弾かれて下がれない


豪ドル/円が100円台に戻るかどうかは将来の話ではなく、2026年8月3日に109円台になりました。
【このパートで分かること】
- 半年後・1年後・3年後・5年後・10年後の想定レンジ早見表
- 110円のキリ番で4営業日続けて弾かれている
- 【2027年3月】半年後の豪ドル/円の見通し



110円のキリ番もずっとは機能しないので、見通しを押さえて押し目を狙えるように準備しましょう!
半年後・1年後・3年後・5年後・10年後の想定レンジ早見表
豪ドル/円の半年後、1年後、3年後、5年後、10年後の想定レンジは次のとおりです。
【豪ドル/円のシナリオ別レンジ】
| 時期 | 予想レンジ | 想定しているシナリオ |
|---|---|---|
| 半年後 2027年3月 | 107〜118円 | RBAは4.35〜4.60%を維持し、日銀は1.25〜1.50% 金利差は3%前後で大きく縮まない |
| 1年後 2027年9月 | 103〜119円 | 日銀が段階的に利上げして金利差が2%台後半へ縮小 RBAは利上げ打ち止め |
| 3年後 2029年 | 95〜120円 | 両国の金利が中立水準へ 日銀1.5〜2.0%、RBA3.5〜4.0%で金利差は2%前後 |
| 5年後 2031年 | 88〜122円 | 金利差の影響が薄れ、資源価格と中国経済が値動きの主役に戻る |
| 10年後 2036年 | 75〜125円 | 1990年以降の値動きの幅の中 上は1990年高値123.84円、下は2008年安値55.03円 |
予想する時期が未来になる程、レンジ幅が広がる理由は、為替の主導権が「日豪の金利差」から「中長期の景気循環や資源サイクル」へと段階的に移行するためです。
たとえば、3年後の2029年には、日銀が1.5〜2.0%、RBAが3.5〜4.0%程度へ移行し、金利差が2%前後にまで縮小する見込みで、材料次第では「100円割れ」が現実味を帯びてきます。



豪ドル/円は、「1年以内なら金利差を活かした押し目買いやスワップ運用」と期間に応じた明確な戦略がポイントですね!
110円のキリ番で4営業日続けて弾かれている
2026年9月に入り110円ラインへ4営業日連続で接近したものの、日足終値で一度も割り込むことなく力強く反発しました。
110円がこれほど強く意識される理由は、2026年2月に110円を明確に上抜けて以降、かつての上値を抑える抵抗線から下値を支える支持線へと役割が入れ替わったためです。
【2026年9月の値動き】
| 日付 | 終値 |
|---|---|
| 9月11日 | 110.49円 |
| 9月14日 | 110.18円 |
| 9月15日 | 110.45円 |
| 9月16日 | 110.58円 |
| 9月18日 | 112.53円 |
2026年9月18日時点
たとえば、9月14日は109.67円まで下げましたが、買い戻しが入り110.18円で終値となりました。
今後の実務的なトレード戦略としては、「110円付近までレートが引きつけられた局面を狙った押し目買い」が最もリスクリワードに優れた選択肢となります。
2027年3月|半年後の豪ドル/円の見通し


半年後にあたる2027年3月の豪ドル/円は、107〜118円のレンジを想定しています。
【2027年3月|半年後の豪ドル/円の見通し】
- 半年後の想定レンジと根拠
- 豪ドル/円の相場を動かす日程



日米豪の金融政策スケジュールが事前に把握できるので、相場の前提条件が崩れていないかを最も冷静に検証・確認できる重要な期間ですよ!
半年後の想定レンジと根拠
半年後の想定レンジは「107〜118円」と設定しており、5年・10年の長期予測と比べて最も狭いレンジ幅にとどまる見込みです。
値幅が限定的になる最大の理由は、半年程度の期間では日豪の金利差が3%前後で高止まりし、大きく縮小しないためです。
【半年後のシナリオで置いている前提】
- 金利の前提
- 豪州金利は4.35〜4.60%の範囲、日銀金利は1.00〜1.50%の範囲
- 上値の目安(115円・118円)
- 2026年高値(114.96円)を抜けた先にある節目水準
- 下値の目安(107円)
- 直近安値(109.78円)を割り込んだ先にある強い支持帯
たとえば、急激な円安に伴う為替介入への警戒感が高まった場合、直近の事例のように1週間で4円ほど急速に売り込まれる場面も十分に起こり得ます。
半年先までは金利差が下支え要因として機能する可能性が高いものの、「日銀の利上げペース加速」や「為替介入」によっては、想定下限である107円を割り込むリスクもあります。
豪ドル/円の相場を動かす日程
半年後までのトレードや資金管理においては、日豪の金融政策決定会合と物価統計の発表日を事前にマークし、豪ドル/円の値動きに備えることが極めて重要です。
なぜなら、半年間の豪ドル/円を動かす本質は金利差の変化であり、変動させる材料のすべてがこれら特定の公表日に一極集中するためです。
【半年間の間にチェックする内容】
- RBAの理事会・政策金利発表、および公表される「議事要旨」
- 豪州の消費者物価指数(CPI)。特にRBAが重視する「トリム平均CPI」の伸び
- 日銀の金融政策決定会合、および植田総裁の会見から読み取る「利上げ時期」
- ドル/円が160円台に乗せた場合の政府・日銀による「為替介入リスク」
オーストラリアの7月CPIが市場予想を上回る3.5%に加速した局面では、利下げ観測の後退から豪ドル/円が一気に114円台後半まで跳ね上がりました。



発表前後の突発的なエントリーを避け、結果と市場の反応を見て引きつけて買うだけでも、高値掴みや不意のロスカットを大幅に抑えられますよ!
【2027年9月】1年後の豪ドル/円の見通し


1年後にあたる2027年9月の豪ドル/円は、103〜119円のレンジ推移を想定しています。
【1年後の豪ドル/円の見通し】
- 1年後の想定レンジと根拠
- 日銀の追加利上げで円高に振れる条件
- 1年以内に想定しておきたい下振れシナリオ



上下どちらの変動要因もあらかじめ把握しておくと、突発的な値動きにも動じず落ち着いて対処できますよ!
1年後の想定レンジと根拠
1年後の想定レンジは「103〜119円」とし、半年後よりも下値余地を広げた設定としています。
レンジが下方向に拡大する最大の理由は、日銀の段階的な利上げにより、日豪の金利差が2%台後半へ向けて縮小し始めるためです。
【1年後の想定シナリオ】
- 日銀
- 2027年にかけて段階的に追加利上げを実施し、政策金利は1.50〜1.75%へ到達
- RBA
- 4.35〜4.60%で利上げ打ち止め・据え置きを継続
- 金利差
- 3%超から「2%台後半」へと緩やかに縮小
- 上下の目安水準:
- 上値(115円・119円)
- 2026年高値(114.96円)を抜けた先にあるレジスタンス目標
- 下値(103円)
- 心理的節目である110円の支持線を明確に割り込んだ先にあるサポート目標
- 上値(115円・119円)
たとえば、金利差が3.10%から2.60%へ縮小したとしても、スワップ運用ならもらえるポイントの増減はしても着実に利益が積み上がります。
金利差のおかげで底堅さは続くものの、「以前よりも深く下げる可能性がある」と考えておきましょう。
日銀の追加利上げで円高に振れる条件
日銀が追加利上げを実施した際、円高・豪ドル安になるかどうかは、利上げの事実ではなく、利上げペースや規模が「市場の事前想定」を超えているかどうかです。
為替相場は常に、「将来のシナリオ」を先回りして織り込む性質を持つため、市場がすでに予想している範囲内なら、安心感から円売りへ跳ね返るケースが珍しくありません。
【円高へ振れる具体的条件】
- サプライズ利上げ
- 1回の会合で0.5%以上など、市場予想を大きく上回る引き上げ幅が示される
- 明確なタカ派宣言
- 連続利上げの方針を明言し、ターミナルレート(到達点)を高く引き上げる
- 日豪双方の金利変化
- RBAが利下げへ転換し、日豪金利差が両側から急速に縮小する
- 為替介入の実施
- 政府・日銀による実弾の円買い介入が発動される
実際、2026年9月18日に日銀が政策金利を1.25%へ引き上げた際も、市場が織り込み済みだったことから豪ドル/円は110.88円から112.53円へとむしろ上昇しました。



利上げのニュースだけで慌てて売らずに、市場の想定を超えたかどうかで判断すると失敗を減らせますよ!
1年以内に想定しておきたい下振れシナリオ
1年以内の期間において豪ドル/円が急落するとすれば、「政府・日銀の為替介入」や「海外発の外部ショック」が引き金になると想定しておきましょう。
為替介入警戒や突発的なリスク回避の動きは、わずか数日から1週間程度で数円規模の急激な下落を引き起こすためです。
【下振れのトリガー】
- 円買い為替介入への警戒
- 2026年7月末から8月初旬にかけては、日本の介入警戒感のみで、わずか1週間で約5円近く急落
- 中国経済の減速
- 輸出貿易シェアの約3割を占める中国経済の失速で、豪州経済に直撃して豪ドル売りに直結
- 資源価格(鉄鉱石・石炭)の下落
- 豪州の主力輸出資源の価格低迷は、ファンダメンタルズ面から豪ドルの下落圧力となる
- 世界的なリスクオフの発生
- 2009年のリーマンショック後や2020年のコロナショックを見ても、世界的な金融不安時には「有事の円買い+高金利通貨売り」が同時に発生し、急激な円高になる
こうした「急落の引き金」をあらかじめシナリオとして織り込んでおくと、万が一突発的な急落が発生した際にも、感情的な狼狽売りを確実に防げます。



常に証拠金維持率にゆとりを持たせ、下振れへの備えを怠らないようにしましょう!
2031年|5年後の豪ドル/円の見通し


5年後にあたる2031年の豪ドル/円は、88〜122円のレンジを想定しています。
【5年後の豪ドル/円の見通し】
- 5年後の想定レンジと根拠
- 資源価格と中国経済が5年後を左右する理由
- 5年スパンで見た豪ドル/円の下値めど



突発的な世界的不安や景気後退が起きた際の下値リスクに備えた運用設計を考えていきましょう!
5年後の想定レンジと根拠
5年後の想定レンジは「88〜122円」と設定しており、半年後や1年後に比べて大幅にレンジが拡大します。
レンジが広がる最大の理由は、5年の期間があれば日豪ともに「利上げ局面」と「利下げ局面」を一巡するため、金利差による価格予測の有効性が小さくなるからです。
【5年後のシナリオの前提条件】
- 日豪の金融政策がひと巡し、政策金利差は1〜3%の間で推移
- 値動きの主役が「金融政策」から「国際資源価格」および「中国経済」へシフト
- 上限・下限の根拠
- 上値(122円):1990年7〜9月期の歴史的高値(123.84円)手前に位置する強力な抵抗帯
- 下値(88円):2025年9月の安値水準(97.73円)をさらに大きく割り込んだ節目
たとえば、2025年9月17日の97.73円から2026年9月17日の110.58円まで、わずか1年間でも約13.1%動いた実績があります。
5年後は、相場は一定のレンジにとどまり続けると過信せず、30円規模の変動が起きても耐えられる資金管理が前提となります。
資源価格と中国経済が5年後を左右する理由
5年後の豪ドル/円の方向性を決定づける最大の要素は、金利差ではなく「国際資源価格のサイクル」と「最大の需要国である中国の景気動向」です。
オーストラリアは、典型的な資源国であり、最大の輸出先が中国であるため、中国の景気減速や資源需要の収縮は、豪州の貿易黒字縮小から豪ドル/円を直接押し下げる要因になります。
【豪ドルのファンダメンタルズを左右する材料】
- 中国への圧倒的な貿易依存:
- オーストラリアの貿易シェアにおいて中国は約3割を占めている
- 資源ポートフォリオの広がり:
- 従来の鉄鉱石・石炭に加え、金や脱炭素関連のレアメタルなどの輸出重要度も高まっている
- 国内需要と人口動態:
- 移民政策による継続的な人口増加が国内消費を下支えする一方、グローバルな資源需要が落ち込めば外貨獲得力は鈍化する
たとえばオーストラリア準備銀行が公表する貿易加重指数を見ると、1999年以降で中国のシェアだけが右肩上がりに伸びています。



中国の製造業PMIやGDP統計などを確認する習慣を持っておくと、豪ドル相場の長期的な潮流変化をいち早く察知できますよ。
5年スパンで見た豪ドル/円の下値めど
5年スパンの長期運用で想定しておくべき最大の下値めどは「88円」であり、これは世界的な景気後退や金融ショック級の事態を想定した防衛ラインです。
豪ドル/円は、有事の円買い局面において、主要通貨の中でも特に急激な下落を見せるリスク選好型の通貨ペアだからです。
【豪ドル/円の長期の節目】
| 水準 | 時期 | 内容 |
|---|---|---|
| 123.84円 | 1990年7〜9月期 | 四半期ベースの過去最高値 |
| 122円 | ー | 今回の5年後想定レンジの上限目標 |
| 114.96円 | 2026年9月1日 | 2026年の高値 |
| 110円 | 2026年2月以降 | かつての抵抗線から強固な支持線へ転換した節目 |
| 97.73円 | 2025年9月17日 | 直近1年前の水準 |
| 88円 | ー | 金融ショック想定した5年後想定レンジの下限目標 |
| 55.03円 | 2008年 | リーマン・ショック時につけた史上最安値 |
2026年9月18日時点のデータを参照
たとえば、2008年の世界金融危機では、現在の高値圏からは想像しにくい「55.03円」まで叩き売られた歴史があります。
あらかじめ「88円まで下落しても強制決済されない資金バランス」を逆算して設定しておけば、長期の積立やスワップ運用を着実に継続する「負けない守り」を確立できますね。
【2036年以降】10年より先の豪ドル/円の見通し


10年より先にあたる2036年以降の豪ドル/円は、「75〜125円の超長期レンジ」を想定しています。
【10年より先の豪ドル/円の見通し】
- 10年より先の想定レンジと根拠
- 日豪の人口動態と経済成長率から考える長期の方向感



10年先の極めて広い値幅の全体像を押さえておくと、長期保有を前提としたリスク許容度の線引きができますよ!
10年より先の想定レンジと根拠
10年より先の想定レンジ「75〜125円」は、将来の価格を予測したものではなく、過去の実績値幅の内側に収めたリスク管理用の枠組みです。
広いレンジ幅を置く理由は、10年以上先の世界では、各国中銀の金融政策はもちろん、国際資源価格のサイクルすら人間の予測可能範囲を完全に超えてしまうからです。
【超長期シナリオの前提条件】
- 上値(125円):
- 1990年7〜9月期の史上最高値(123.84円)をわずかに上抜けた水準
- 下値(75円):
- 2008年世界金融危機時の過去最安値(55.03円)手前で踏みとどまる水準
- 中心値(100円前後):
- 金利差が縮小・中立化した後の長期的な居所
- リスク要因:
- リーマン・ショック級の激震が起きれば、75円の下値を割り込む余地がある
実際、1990年の高値123.84円から2008年の安値55.03円までの約18年間で、豪ドル/円は実に約69円もの値幅を経験しています。
10年先の相場を無理に当てにいくのではなく、75〜125円という50円の波が来ても耐えられるポジション量にどめることこそが、超長期投資で生き残る最も堅実な備えとなります。
日豪の人口動態と経済成長率から考える長期の方向感
10年以上の超長期スパンで見た場合、豪ドル/円は長期的に底堅く推移しやすく、下落した局面をコツコツ拾う積立投資に適した通貨ペアであると考えられます。
超長期の為替レートは、人口が増加する国の通貨が買われ、人口が減少する国の通貨が売られやすい基本原則があるためです。
【日豪のファンダメンタルズ比較】
| 項目 | オーストラリア | 日本 |
|---|---|---|
| 人口の流れ | 積極的な移民受け入れ政策により 継続的な増加 | 少子高齢化に伴い 継続的な減少 |
| 外貨の稼ぎ方 | 鉄鉱石・石炭など資源輸出による 貿易黒字体質 | エネルギー・食料輸入に伴う 輸入物価の上昇が負担 |
| 政策金利 | 4.60%(2026年10月) | 1.25%(2026年10月) |
| 長期の通貨の力 | 経済成長と人口増による 下支えが働きやすい(豪ドル強) | 実質賃金や国力低下による 売られやすい状態が 続きやすい(円弱) |
構造的に「円が弱く、豪ドルが底堅い」状態が長期化しやすいのであれば、高値を慌てて追う必要はありません。
「相場が調整して下落した局面を狙い、少しずつ時間を分散して買い増していく運用スタイル」こそが、超長期で最も資産形成の勝率を高める合理的な戦略といえます。
豪ドル/円が100円を割れる可能性はあるか


豪ドル/円が100円の大台を割り込む可能性は短期的には極めて低く、110円の強固な支持線を明確に下抜けた上で、複数の悪材料が重なる必要があります。
【このパートで分かること】
- 過去に豪ドル/円が100円を超えた局面
- 110円が抵抗線から支持線に変わった2026年2月
- 100円割れが現実味を帯びる3つの条件
- 110円・120円を突破するシナリオ



豪ドル/円が100円を割る可能性は低いですが、どちらに触れてもいいようにシナリオを押さえておきましょう!
過去に豪ドル/円が100円を超えた局面
豪ドル/円が100円を超えて推移するのは、歴史的に決して異常なバブルではなく、過去にも複数回経験している再現性のある水準です。
資源国通貨の特徴から、平時において政策金利が高くなりやすく、世界的な円安トレンドや資源高が重なると、一気に100円を突破して定着する性質を持つためです。
【豪ドル/円が100円を突破した主な局面】


たとえば、2026年は2月に110円台へ乗せ、9月1日には年間高値となる114.96円まで上昇しました。



100円超の歴史的事実を知っておけば、今の110円台のレートに対しても根拠のない割高感を抱かずにすみますよ!
110円が抵抗線から支持線に変わった2026年2月
2026年2月以降、110円のキリ番は上値を抑える抵抗線から、強力に下値を支える支持線へとレジサポ転換しています。
長期間にわたり上値を抑えていた大台を明確に上抜けると、未決済の売りポジションの損切りや、ブレイクを確認した押し目買い注文が集中し、強固な防衛ラインへと転換するためです。
【110円突破後の値動き実績】
| 期間 | 110円未満で引けた日数 | 備考 |
|---|---|---|
| 2026年2月4日以降の全体 | 17日/159営業日 | 110円割れの割合はわずか10.7% |
| 2026年2月 | 13日 | 110円を上抜けた直後の揺り戻し期間 |
| 2026年3月以降 | 4日のみ | 一時的に下振れは、 3月30日、3月31日、4月2日、8月3日のみ |
| 2026年5月から7月 | 0日 | 月間安値はそれぞれ112.86円、111.55円、111.32円 |
集計期間は2026年2月4日から9月17日
直近の2026年9月14日でも、日中は109.67円まで売り込まれながら、終値では110.18円まで猛烈に買い戻されました。
現在の相場環境において、100円台への下落を待ち続けるのは機会損失になりやすいので、売買の目線はまず110円をキープできているかを見ていきましょう。
100円割れが現実味を帯びる3つの条件
豪ドル/円が、100円の大台を割り込むシナリオが現実味を帯びる3つの条件は、次のとおりです。
【100円割れが現実味を帯びる3つの条件】
- 日豪の金利差が2%未満へ縮小する
- 日銀の利上げと豪州の利下げが重なり、キャリートレードの妙味が完全に消失する
- 中国の資源需要が急激に減退する
- 豪州の輸出シェア約3割を占める中国経済が失速し、貿易黒字が激減する
- 世界的な金融ショックが発生する
- 国際情勢不安や金融危機により、高金利通貨売り・安全資産としての円買いが爆発する
現在の市場は下値支持が強いため、悪材料が1つや2つ出た程度では、110円の防衛ラインで容易に弾き返されてしまいます。
2026年8月の急落局面では、為替介入警戒という単一の要因だったため、109.78円で下値をピタリと止めて急速に反発しました。



100円を割るどころか、110円を割るのも条件が揃わないと難しいんだね…
じゃあ、上昇するほうのシナリオはあるの?
110円・120円を突破するシナリオ
豪ドル/円が115円や120円の大台を突破する具体的なシナリオは、主に以下の3点です。
【110円・120円を突破するシナリオ】
- シナリオ1:RBAの追加利上げとタカ派スタンスの長期化
- 豪州の物価高止まりにより利下げ観測が完全に後退し、日豪金利差が3%超で固定化・拡大する局面
- シナリオ2:米ドル安に伴う「豪ドル全面高」の波及
- 米国の利下げ観測から米ドル独歩安となり、相対的に豪ドルが買われて豪ドル/円にも強い上昇圧力が波及する局面
- シナリオ3:中国の大規模な景気刺激策による資源需要の急回復
- 鉄鉱石などの国際資源価格が一段高となり、豪州の貿易黒字拡大が豪ドル買いを後押しする局面
豪ドル/円が上方向へブレイクする場合、まず目先の壁である115円を突破できるかが最大の焦点となります。
115円を上抜けると、120円さらには過去最高値の123.84円が現実的なターゲットとして射程圏に入ります。



見通しの中で、豪ドル/円の変動要因がいろいろ出てきました。
要因としては主に4つあるので、次の章でもう一度ポイントを整理しましょう。
豪ドル/円の見通しを左右する4つの要因


豪ドル/円の見通しを左右する主な要因は、次の4つです。
- 資源価格の変動
- 中国経済の動向
- オーストラリア準備銀行の金融政策
- 日銀の金融政策と日豪の金利差



基本的な内容なので、読み飛ばしてもOKですよ!
資源価格の変動
豪ドル/円は、国際資源価格が上昇すると買われ、下落すると売られやすい極めてわかりやすい相関性を持っています。
オーストラリアは、鉄鉱石や石炭などの地下資源を世界中へ輸出することで外貨を稼ぐ典型的な資源国であり、資源価格の上下動がそのまま貿易収支に直結するためです。
【豪ドルに影響する主要資源】
- 鉄鉱石
- オーストラリア最大の輸出品目。中国の鉄鋼・インフラ需要とダイレクトに連動
- 石炭
- 発電用および製鉄用として輸出され、エネルギー市場全体の動向に連動
- 天然ガス
- 世界的なエネルギー供給や中東地政学リスクの影響を受けやすい
- 金・レアメタル
- 世界的なインフレヘッジ需要や脱炭素・ハイテク産業向け需要を背景に、輸出品目としての存在感が急速に拡大
2026年は、従来の鉄鉱石・石炭に加えて金やレアメタルなどへの品目の広がりが確認されており、資源国通貨としての豪ドルの魅力を力強く下支えしています。
資源市場の市況ニュースを「豪ドルの先行材料」としてアンテナを張っていれば、チャートが急変した際にも、なぜ今豪ドルが変動しているのか落ち着いて分析できます。
中国経済の動向
豪ドル相場では、時にオーストラリア国内の経済指標以上に、最大の貿易相手国である中国の景気動向が相場を大きく動かす決定打となります。
オーストラリアの貿易構造において中国のシェアは突出して高く、中国企業がオーストラリアから買い付ける資源の総量が、そのまま為替市場での豪ドル買いの実需に直結するためです。
【中国経済でチェックすべき材料】
- 突出した貿易シェア:
- RBAが公表する貿易加重指数において、中国のシェアは約3割を占めており、他国のシェアを圧倒
- 不動産市場の連動性:
- 中国の不動産開発が活発化すれば鉄鋼需要が増加して豪ドル買いに繋がる
- 不動産市場が冷え込むと鉄鉱石の需要減退懸念から豪ドル売りが加速
- 景気刺激策への反応:
- 中国政府による大規模な財政出動や金融緩和が発表されると、資源需要の急回復を見越した買いが先行しやすい



豪ドル/円の相場は、日本のニュースや日銀の動向だけ追いかけてもいけないんだね…



予期せぬ相場急変にも対応するために、中国経済の動向は押さえておきたいね!
オーストラリア準備銀行の金融政策
オーストラリア準備銀行の政策金利は、4.60%(2026年10月)と高水準を維持しており、依然として追加利上げの余地を残したタカ派的な金融引き締め局面にあります。
豪州国内のインフレ鈍化ペースが市場の想定よりも緩慢であり、RBAが物価目標の2〜3%への確実な回帰を確認するまで、金融緩和へ舵を切る兆候を見せていないためです。
【RBAの政策金利の推移】
| 時期 | 政策金利 | 動き |
|---|---|---|
| 2025年8月 | 3.60% | 利下げ局面の最後 |
| 2026年2月 | 3.85% | 利上げへ転換 |
| 2026年3月 | 4.10% | 2回目の利上げ |
| 2026年5月 | 4.35% | 3回目の利上げ |
| 2026年6月・8月 | 4.35% | 2会合連続で据え置き |
2026年9月18日時点
たとえば、直近の豪7月消費者物価指数は前年比3.5%の上昇となり、市場予想の3.3%を上回りました。
RBAの理事会日程や議事要旨の公表スケジュールをチェックして、相場が乱高下しやすい発表当日の突発的なエントリーを避けるだけでも、不利な高値掴みを大幅に減らせますよ。
日銀の金融政策と日豪の金利差
日銀は、2026年9月18日に政策金利を1.25%へ引き上げ、日豪の金利差は「3.10%」まで縮小しましたが、円高・豪ドル安とはなっていません。
今回の利上げは、円安に伴う輸入物価上昇を抑制するための措置でしたが、利上げの事実自体は市場にほぼ織り込まれていたためです。
【2026年9月18日の日銀の決定】
- 政策金利の変更:
- 無担保コール翌日物レートを「1.25%程度」で推移するよう促す(賛成7・反対2の多数決)
- 新方針の適用:
- 連休明けの翌営業日9月24日から適用
- 基準貸付利率:
- 1.50%へ引き上げ
- 日銀の現状判断:
- 原油高・為替の円安傾向に加え、AI関連需要の拡大を背景に国内企業物価は高い伸びが継続すると判断
利上げが公表された9月18日当日、豪ドル/円は「利上げ=円高」の一般論に反して、始値110.88円から終値112.53円まで約1.6円も急上昇しました。
利上げニュース=円高だから即売りと安易に判断せず、「市場の事前予想と比べてサプライズがあったのか」「金利差の絶対水準はどれだけ残っているのか」を冷静に見極めましょう。
【予想が外れても困らない】豪ドル/円の持ち方


豪ドル/円の運用では、相場観が当たったときに大きく儲かる持ち方よりも、見通しが完全に外れても退場にならず続けられる持ち方を選ぶのが何よりも大切です。
- 一括で買わずに買い下がる
- スワップポイントを受け取りながら待つ
- 損切りラインを先に決めておく



為替の将来予測は外れることを前提とし、あらかじめ守りを固めたポジション管理を徹底しましょう!
一括で買わずに買い下がる
豪ドル/円は、資金を一度に投入する「一括買い」を避け、レートの下落に合わせて複数回に分けて買い下がる「分割エントリー」を徹底する方が失敗を劇的に減らせます。
買い下がることで平均購入単価を段階的に引き下げられ、想定より深い押し目や調整局面を迎えても、ロスカットにならず持ちこたえやすくなるためです。
【買い下がりの鉄則と失敗事例】
- 何円下落するごとに買い足すかを事前に決める
- どこまで下がったら買い増しを止めるかを決める
- 1回あたりの購入通貨量を、下限まで均等に買い足せるサイズに抑える
- 設定した下限レートを割り込んだら、それ以上の買い足しは一切行わない
たとえば、2025年トルコリラ/円のスワップ運用では、ポジション量も買い足すルールも決めていなかったため、含み損のストレスに耐えられず撤退しました。



あらかじめルールを決めておかなければ、単なるナンピン地獄になるので、資金とロットの配分設計を最優先にして臨みましょう!
スワップポイントを受け取りながら待つ
豪ドル/円を中長期で保有する最大の強みは、買いポジションを維持しているだけで、毎日継続してスワップポイントがもらえることです。
オーストラリアの政策金利4.60%(2026年10月)が、日本の政策金利1.25%(2026年10月)を大きく上回っており、金利差が日々のインカムゲインとしてもらえるからです。
【豪ドル/円スワップポイント一覧表】
たとえば、松井証券で1万通貨を持てば毎日87円が積み上がり、1年間では31,755円になります。
含み損を抱えている期間であっても、毎日チャリンとスワップが積み上がるため、相場の回復を待つ時間そのものが無駄にならないと精神的にゆとりを持てます。
損切りラインを先に決めておく
豪ドル/円の買い注文を出す際は、ポジションを持つ前の段階で損切りラインを機械的に決めておくことが必須です。
相場が実際に急落してから損切りを考え始めると、「これまで積み上げたスワップがもったいない」「待っていればいつか戻るはずだ」と感情的な執着が働き、判断が致命的に遅れてしまうためです。
【損切りラインの具体的な設定基準】
- 設定基準1:想定シナリオの下限を活用する
- 半年スパンの運用なら107円、1年スパンなら103円を明確に割り込んだら撤退
- 設定基準2:チャートの重要節目を活用する
- かつて抵抗線から支持線へ転換した「110円」のサポートラインを終値ベースで明確に割ったら撤退
- 設定基準3:許容できる損失金額・割合で決める
- 総運用資金の「〇%以内の損失」に達した時点で自動的に逆指値決済を設定
2026年8月為替介入警戒等で、わずか1週間のうちに109.24円まで一気に約5円近くも急落すると、下落の最中に冷静に判断する猶予は一切ありませんでした。
あらかじめ逆指値などの形で明確な撤退ラインを引いておけば、万が一の急落時にも慌てずに、損失を想定の許容範囲内に抑えられる可能性が高いです。



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【2か月で4,268円】豪ドル/円を100通貨で自動売買運用した結果


36年ぶりの高値圏にある豪ドル/円を、2026年7月から100通貨で自動売買運用を始め、2か月で4,267円の利益になりました。
- 36年ぶりの高値圏で買って含み損6,991円を抱えた話
- 9月の円高進行で再び含み損が増えた



2026年9月には円高が進んで運用停止にしたけど、自動売買でも運用できるって確信が持てました!
36年ぶりの高値圏で買って含み損6,991円を抱えた話
2026年7月に豪ドル/円の運用を始めた直後、8月6日時点で6,991円の含み損を抱えました。
7月末から8月初旬にかけて日銀の為替介入と日米協調介入で、豪ドル/円が114円台から一時109円台まで急落したためです。
【8月6日時点の松井証券の建玉サマリ】


設定レンジは、下限を108円、上限を115.5円として豪ドル/円の上昇トレンドを追従していたため、円高進行で含み損が増え、評価損益はマイナス6,991円になりました。



100通貨で運用していたから、ロスカットにはならなかったけれど、高値掴みの怖さを思い知りました…
9月の円高進行で再び含み損が増えた
8月6日に6,991円あった含み損は、8月末にはほぼ解消しましたが、9月上旬の円高進行でまた含み損が増え、自動売買の新規注文も停止しました。
2026年7月と8月の合計収益は、含み損で抱えていたポジションが解消され4,267円です。
【9月12日時点の松井証券の建玉サマリ】


9月24時点で円安方向に進んでいますが、豪ドル/円の含み損は3,390円あり、含み損解消には至っていません。



日銀の利上げもあり、豪ドルの上値が重い状態が続いているね…
あなたも豪ドル/円を取引するなら、含み損に耐えられるように100通貨とか少額から始めてくださいね!
まとめ 豪ドル/円の見通しはレンジを広めに考えて、少額から運用しよう
豪ドル/円は100円台まで落ちることはあっても、110円のキリ番に弾かれて下がりきれない状態が続いています。
ただし、豪ドル/円は、日豪の金融政策だけでなく中国経済も変動要因として大きく影響しているため、広めのレンジを想定し含み損に耐えられる取引量で運用しましょう。



変動幅が大きい通貨ペアだからこそ、損切りラインの設定も重要なので、ポジションを持ったら損切り設定をしてくださいね!
最後にこの記事のおさらいです。
- 2026年3月以降に110円を割ったのは4日だけで、100円台には下がりきれていない
- 半年後は107〜118円、1年後は103〜119円、5年後は88〜122円を想定
- 日銀は2026年9月18日に政策金利を1.25%へ引き上げ、日豪の金利差は3.10%
- 下げの引き金は金利差ではなく、為替介入と中国経済とリスク回避
- 100円台を待つより、110円まで下げたら買える準備をしておくほうが現実的
- チャート分析や時間効率を考えたら自動売買運用も選択肢の1つ
為替相場を的確に予想するのは困難なので、豪ドル/円が変動する要因を押さえて、下がったら押し目を狙うなど戦略を決めておきましょう。
細かいレンジを見据えて、利益を狙っていくなら自動売買運用が向いていますので、100通貨などの少額からお試ししてみましょう。



マイナススワップを回避するために、買いのみで運用するのがおすすめです。
松井証券なら1通貨から取引できるので、まずは少額で豪ドル/円相場に慣れるところから始めましょう!
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豪ドル/円の見通しに関するよくあるQ&A
- 豪ドル/円が100円台に戻るのはいつですか?
-
2026年8月3日に109.78円まで下げており、すでに一度戻っています。ただし2026年3月以降に110円を割ったのは4日だけで、100円台に居座る状態にはなっていません。
- 豪ドルの見通しは2027年までにどうなりますか?
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本記事のシナリオでは、1年後にあたる2027年9月は103〜119円を想定しています。日銀が段階的に利上げして金利差が2%台後半まで縮み、RBAは利上げを打ち止めるという前提です。
- 豪ドル/円は10年後にどうなると予想されていますか?
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10年後にあたる2036年は75〜125円という幅で想定しています。これは将来を当てにいった数字ではなく、1990年以降に豪ドル/円が実際に動いた範囲の内側に収めたものです。
- 豪ドル/円が一番高かったのはいつですか?
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四半期ベースでは1990年7〜9月期の123.84円が過去最高値です。2026年は9月1日の114.96円が年間の高値で、1990年以来の高値圏にあります。
- 豪ドル/円は今から買っても高値づかみになりませんか?
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一度に買えば高値づかみになる可能性があります。下げるたびに少しずつ買い足し、どこまで下がったら買い足しをやめるかを先に決めておくと、リスクを抑えられます。




